警察官になりたいお子さま必読！アンケート結果から紐解く今すぐ伸ばしたい粘り強さ！

みらいの学び

公開日：2025年6月17日　更新日：2025年6月17日

警察官になりたいお子さま必読！アンケート結果から紐解く今すぐ伸ばしたい粘り強さ！

私たちが毎日安全な生活を送れているのは、警察官の存在があるからです。道に迷った時や、お財布をなくした時、事件や事故があった時に警察官が対応してくれるからこそ、安心して生活ができます。しかし、その仕事内容や警察官になるための道のりは、意外と知られていないことが多いかもしれません。この記事では、警察官の仕事の魅力や具体的な仕事内容、そして警察官を目指すために今からできることについて詳しく解説していきます。

警察官のリアルな声集めました！

みらいいでは、2024年に280名の方に協力いただき、職業についてのアンケートを実施しました。アンケート結果は、実際にその職業に就いている方、5年以内にその職業に就いていた方が答えてくれました！
その結果をもとに、どんな力が必要と考えているか、子どもの頃にしていた習い事ランキングなどを見てみましょう。

警察官とは

警察官ってどんな仕事？

警察官の仕事は、社会の安全と秩序を守ることです。
具体的には、街中でのパトロールを行い、住民の安全を確保します。交通ルールを守ることを市民に促し、違反者を取り締まる場面もあります。

さらに捜査官は犯罪の発生現場で証拠を集め、犯人を追跡するなど、事件解決に向けて活動します。
事故発生時や災害時には、救急隊員や消防隊と連携をして救助活動も行います。
いずれも共通しているのは、地域の安全を維持するための活動を行っているという点です。
警察官の仕事は、単に犯罪者を捕まえるだけではなく、地域の人々の生活を守り、安心して暮らせる社会を作るために重要な役割を果たしているのです。

日本で警察官の仕事をしている人数は？

令和5年に公開された警察白書によると、日本で警察の仕事をしている人は約25万人います。
警察官の人数は、各都道府県ごとに異なり、その地域の犯罪発生率や人口に応じて配置されています。
そのため、人口密度が高い都市部では警察官の人数が多いです。

たとえば、東京都では約4万人の警察官が勤務しています。
人口の多い首都圏の治安維持を担っているのです。
一方で、人口の少ない地域でも地元警察官が活躍しており、高齢者の事故防止のための安全対策や、野生動物による農作物被害への対応など地域特有の課題に対応しています。

警察官の年収は？

アンケートによると、警察官の年収は419万円でした。
全国的な平均年収をみてみると、地方公務員の場合、年収は約610万円、国家公務員の場合は、約640万円になります。
警察は、公務員であるため、令和5年度の場合、ボーナスは4.5ヶ月分です。それにより、年収が高い傾向にあります。
また、勤続年数が長くなれば給与も上がっていきます。
出典：令和５年地方公務員給与の実態
 令和6年国家公務員給与等実態調査

警察官になるには？

警察官になる方法は地方公務員を目指すか、国家公務員を目指すかで異なります。

地方公務員の警察官になるためには、各都道府県警察の警察官採用試験に合格後、警察学校に入校する必要があります。
6〜8ヶ月間にわたる警察学校での訓練を終えた後、各地の警察署に配属され、現場での勤務がスタートします。
警察官採用試験は、筆記試験、身体検査、面接、体力試験などの選考過程があります。

一般的に、警察官採用試験の受験資格は18歳以上、30歳未満で、学歴は高校卒業以上が求められます。
また、身体的な基準も厳しく、視力や聴力、体力テストの結果が重要視されます。
特に、身体能力が求められる職業のため、日々の健康管理や体力づくりが必要です。
警察官として採用された後も、警察学校での訓練が待っています。
この訓練は非常に厳しく、精神的にも肉体的にも鍛えられます。
多くの人の安全を守るために必要な過程ですので、警察官になりたい理由を忘れずに、日々訓練に取り組むことが大切です。

国家公務員の警察官になるためには、国家公務員総合職試験もしくは国家公務員一般職試験に合格後、警察庁に採用される必要があります。
国家公務員試験も、警察官採用試験と同じように筆記試験、適性試験、面接などが実施されます。
警視庁に採用後は、警察学校での訓練を受け、各部署に配属されます。
国家公務員としての警察官になった場合、全国の警察の指揮をとることが仕事であり、現場で働くことは少ないです。

警察官に必要な能力と小学生からの伸ばし方

現役警察官が考える、警察に必要な能力は、以下のものが挙げられました。

粘り強さ
協調性
集中・注意力
手際の良さ
落ち着き

警察官に最も必要なのは粘り強さ

警察官の仕事で最も大切な能力は粘り強さです。
たとえば、警察官の仕事の一つである事件の解決には時間がかかることも多く、証拠を集めたり、聞き込みを続けたりするには根気が必要です。
小学生のうちから粘り強さを身につけるには、すぐに諦めずに挑戦を続けるにはどうしたらいいかを考えてみましょう。
難しい問題にぶつかっても、何が難しいのか、何を解決したら続けられるのかを考えながら取り組むと、粘り強さが育てられます。

協調性や集中・注意力も必要

警察官は、チームで協力しながら事件を解決したり、地域の人々と連携して安全を守ったりするため、協調性が求められます。
チームの中での自分の役割を理解し、仲間と協力して行動することで、地域の安全や治安を守ることにつながります。
協調性を身につけるためには、グループ活動でルールを守りながら目標を達成する経験を積むのが効果的です。

また、集中力や注意力も警察官には欠かせません。
警察官の仕事は、危険が伴う場面もあり、一瞬の判断ミスが大きな影響を与えることがあります。
そのため、周囲の状況をよく見て、慎重に行動する力が必要です。
集中力を高めるには、読書やパズル、スポーツなどに取り組み、長時間ひとつのことに取り組む習慣をつけるとよいでしょう。

手際の良さや落ち着きも求められる

警察官は、交通整理や事件対応など、すばやく適切に行動しなければならない場面も多くあります。
そのため、手際の良さや落ち着きが求められます。素早く判断しながらも、落ち着いて適切な行動をとるためには、日頃からお手伝いやグループ活動などで「どうすればもっとスムーズにできるか？」を考えて行動し、振り返りをしましょう。
良かったところや次に活かしたいところ、なぜ落ち着いてできたのかを振り返ると、次回はより手際よく、落ち着いて行動できます。
反省点や必要のなかったことなども考えると、より適切な行動をとれるようになるでしょう。

警察官が小学生の時にやっていた遊び5選！

警察官が小学生の時にやっていた遊びは、

海や山や自然にふれること
モノをつくること
運動すること
乗り物について知ること
ゲームをすること

です。

警察官には体力や判断力、冷静な対応力、問題解決能力が求められます。5つの遊びは、そういった能力の基礎になっているかもしれません。
たとえば、自然に触れると、状況を素早く把握する観察力が養われます。
観察力は、捜査や救助活動で役立つかもしれません。モノをつくる遊びは、手先の器用さや論理的思考を育てると言われており、証拠を分析したり、問題を解決したりする力につながるでしょう。

また、警察官は体を使う仕事が多いため、運動をして基礎体力をつけておくことも重要です。乗り物について知ることは、交通ルールの理解や運転技術の向上に役立ちますし、ゲームをすることは、瞬時の判断力や集中力を鍛える経験となるでしょう。
ほかにも、社会のルールや約束事を知ることにも興味があったといいます。

警察官がやっていた習い事

みらいいがとったアンケートによると、警察官がやっていた習い事は以下のものが挙げられました。

そろばん、暗算
俳句や習字
国語・算数などの教科
サッカー
水泳
絵画や造形、写真
柔道・空手や剣道

思考力を鍛えるものから、身体能力を高めるもの、感性を育てるものまで、さまざまな習い事があります。
そろばんや暗算は、素早く正確に計算する力を養う習い事です。一見関連が内容にも見えますが、警察官は、現場で冷静に状況を分析し、迅速な判断を下すことが求められるため、このような習慣が役に立ちます。

また、柔道や空手、剣道などの武道は、体力をつけたり護身術を学んだりするだけでなく、礼儀や忍耐力を身につけられます。
人前に立つことが多い警察官は、礼儀を身につけておくことで人のお手本にもなれるでしょう。
俳句や習字、絵画・造形・写真などの芸術系の習い事は、観察力や表現力を鍛えるチャンスです。
警察官は、細かい証拠を見逃さない注意深さが必要とされるため、このような経験が役立つかもしれません。

一方で、習い事をしていなかった人もおり、日常生活の中で得た経験や学びが、警察官としての仕事に生かされることもあります。
たとえば、友達と遊ぶ中で培われた協調性や責任感が、チームで働く警察官の職務に役立つでしょう。

警察官の経験を活かせそうなほかの仕事は？

警察官の経験を活かせそうな仕事も聞いてみました。

最も多かったのは、ほかの公務員になることでした。
警察官以外の公務員には、

消防士
海上保安庁職員
税務職
先生・講師
刑務官
公共交通機関の運転手や駅員

などが挙げられます。

警察官は、体力や現場での緊急対応能力が鍛えられるため、消防士や海上保安庁職員などではそれらの能力をそのまま活かせます。
また、公平性や法律に関する知識を用いて、お金に関する勉強もすることで税務職に転職することも可能です。
ほかにも、警察官として携わった仕事内容や、考え方を活かした先生・講師や、交通ルールの知識を活かして、公共交通機関の運転手や駅員になる道もあります。